あなたの痛み、あきらめないで!

痛みの治療方法

手術をうけた後の痛みや歯の痛みなどは、時とともに原因がおさまれば、消えて行きますが、がんの痛みは一度起きると長く続くのが特徴です。
しかし、あきらめないでください!
以前は、治療法がなくつらい思いをしてきましたが、今では安全で確実ながんの痛みの治療法が世界中で行われています。
それは、1986年にWHO(世界保健機関)が世界中のノウハウを集めて作成したWHO方式がん疼痛治療法です。がんの進行度とは関係なく、がんの痛みの強さで使用する鎮痛薬を決める方法です。
痛み止めの薬を効果的に使うことで、ほとんどすべての痛みをとることが出来ると証明されています。

WHOの三段階ラダー
あなたの痛みあきらめないで!

特に最近では、がんの痛みに使用出来る薬も沢山出てまいりました。モルヒネだけでなく、最近はパッチ製剤やオキシコドンなどをはじめとしたさまざまな薬の選択が可能となり、より痛みの治療法の選択肢も増えてきました。
しかし、今でも、医療者側にも患者さま側にもまだ、ご家族の方にも「痛み止めの薬は、体に悪いもので使うと死期が早くなってしまう」とか「いや中毒になってやめられなくなるのだ」とか「モルヒネを使いだしたら、もう私は死が近づいているのだ」とか、さまざまな誤解が未だに信じられています。
WHO方式では、がんの進行とがんの痛みの治療とは、切り離して考えますので、早期のがんであっても痛みが強い時は、モルヒネなどの鎮痛薬を使用しますし、がん治療がうまくいって痛みの原因がなくなった場合は、モルヒネなどを減量したり中止することも可能となります。
今では、モルヒネなどの鎮痛薬を世界的に安全に有効に使う方法が確立しているため、決して命を縮めたり、中毒になったりはしません。モルヒネなどの鎮痛薬を使って痛みの消えた患者さまが、治療のためのモルヒネなどを携帯して海外旅行にでかけることも法的に認められています。

がんの痛みに使用出来る薬も沢山出てまいりました。
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