痛み治療の診断は患者さまやご家族の方からの正確なさまざまな情報をもとに進めてます。
医師、薬剤師、看護師がいろいろ尋ねますが、ありのままにお答えください。あなたの痛みは、あなたが一番よくご存知なのですから。
痛みにも程度がありますので、次のようなことが治療の診断には必要となります。
<痛みの強さについて>
- 夜よく眠れますか?
- どんなことをした時、痛いですか?
- 今まで、感じた痛みの中で、どれぐらい痛いですか?
- 今、飲んでいるお薬はどれくらい効いてますか?
また、痛みの経過や性質を知る上では、次のようなことが重要となります。
<痛みの経過や性質について>
- いつから?
- 体のどの場所がどのくらいの範囲で痛いですか?
- どんな性質の痛みですか?
- ずっと痛いですか?時々ですか?
- どんな時に痛みが強くなりますか、また軽くなる時は?
- これまでの治療法とその効果については?
- 副作用は?
痛みがすっかり消えるまで、痛みの毎日の様子をお尋ねしたり、痛みの日記をつけていただいたりします。
治療て痛みがどれくらい軽くなったのか、効いていないかは、あなた自身だけが実感していることですから。
ところが自分の痛みであっても、なかなか他人に伝えるのは、難しいものです。
そこで、数字であらわす『ビジュアル・アナログ・スケール』や、言葉で痛みの強さをあらわす方法、 『フェイス・スケール』並んでいる笑い顔から、泣き顔までの中から自分の痛さを示してもらう方法もあります。
また、痛みの性質が、うずくような痛みや刺すような痛みなのか、電気が走る痛みなのか、しびれるような痛みなのかなど、さまざまな痛みの性状をあらわす言葉で痛みの診断と治療を進めます。