緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2012年

2012/06/08
緩和ケアチーム便り

宮田知恵子

4月より緩和ケアチームの一員として活動をさせていただいております宮田と申します。専門はリハビリテーション医学になります。
以前3ヵ月間の研修でお世話になり『緩和ケアだより』にも登場させて頂きました。
この度、リハビリテーション科と兼任という形ですが、チームの皆様にはチームの一員として温かく迎えて頂きました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

さて、今回のお便りでは、私が緩和ケアチームの活動に関わらせて頂くことになりました心のうちを少しだけお話させていただきたいと思います。

患者さんやご家族の皆様は、がんの診断をされた時を境にそれまで思い描いていた近い未来像〜遠い将来像まで、大なり小なり揺らぐ方が少なくないと思います。しかし、近年になりがん治療戦略は少しずつ変化し治療成績も向上しつつあります。がんと共存する時代へと突入していると言っても過言でないかもしれません。

しかし、闘病中のお心のつらさ、ご病気そのものによる症状や治療に伴うお身体のつらさに対するサポートは十分ではないように思います。
心と身体のおつらさ全てを取り除くことは難しいかもしれませんが、患者さんに寄り添い、痛みや苦しさを和らげ、リハビリでご自分で動ける能力を維持したり口から物を食べることができるようにしたりすることで、患者さんお一人お一人の自己実現のお手伝いが少しでもできたらと思い緩和ケアチームの一員として関わらせていただいております。
頑張って病気と向き合っていらっしゃる皆様の大切なお時間がより穏やかでキラキラしたものとなりますように・・・。どうぞよろしくお願いいたします。

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