緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2012年

2012/07/05
緩和ケアチーム便り

竹内麻理

7月です。東京ではじめじめした暑い日が続いておりますが、皆さまのところではいかがでしょうか。食欲や体力も落ちやすい季節ですが、上手に涼をとりながら夏の暑さを乗りきりましょう。

早いもので、緩和ケアチームの活動も5年になります。徐々にメンバーも増え、全員が集まるカンファレンスでは、椅子が足りなくなったり、メンバーが出張帰りに買ってきたお菓子があっという間に消えてしまったり・・・なんてこともありますが、各分野の専門家が協力しあって、少しずつチームの活動の範囲も広がってきました。昨年には緩和ケア外来もはじまり、入院中の患者様だけでなく、通院中の患者様に対する診療も行える形ができました。病棟回診では、緩和薬物療法認定薬剤師も一緒に参加し、お薬に関するご相談にものっております。春からはリハビリテーション科の医師も加わり、身体機能の低下した患者様がご自宅で過ごすためのご相談にのったりと、在宅医療への橋渡しの役割を担っております。また、私達が大切にしていることの一つに患者様のご家族に対してのサポートということがありますが、今年の夏からはご家族の方のご相談にのれるような家族外来も開く予定にしております。

緩和医療という言葉はまだまだ終末期の医療と誤解されてしまうことがありますが、病気を抱えながら頑張っていらっしゃる患者様とご家族が、少しでも楽に過ごせるようにサポートさせていただく医療と私達は考えております。これからもチーム一同頑張って取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。

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