- 2012/05/11
- 緩和ケアチーム便り
二上菜津実
慶應義塾大学大学院 医学研究科 医療科学系専攻 臨床医学物理研修研究コース博士課程
放射線科学教室
この度、医学物理学に携わる者としてはじめて緩和ケア研修に参加させていただきました。医学物理士が緩和医療の現場に従事するという機会はないかと思いますが、がんプロフェッショナル養成プランの一環として先生方のご指導のもと、二ヶ月間の貴重な体験をさせていただきました。この場をもって深謝いたします。
緩和医療の現場で放射線治療の果たす役割も増しており、有痛性骨転移の照射など放射線治療が痛みに苦しむ患者さんに貢献してきております。
しかし、緩和医療の領域で放射線治療が解決すべき課題も多くあります。私たち放射線治療に携わる者は、今後も精力的に緩和医療の現場で痛みに苦しむ患者さんの力になっていこうと奮闘しております。
私のような医学物理学に従事する者も放射線治療を医学物理学的な見地から支えておりますので、今回の経験を胸にがんに苦しむ患者さんの力になれればと思います。
技術的な側面から放射線治療を前進させることで、痛みに苦しむ患者さんのために尽力していかなければならないと思っております。腫瘍に携わる者として、医学物理士の先生方にも是非一度緩和医療の現場に訪れ、学んでいってくださればと思います。
最後になりますが、二ヶ月間ありがとうございました。