- 2018/10/17
- 緩和ケア便り 10月号
医療ソーシャルワーカー 久住真有美
緩和ケアチームに参加することになりました腫瘍センター医療ソーシャルワーカーの久住真有美です。腫瘍センターでは、がん相談支援センター専従として相談業務等を担当しております。
緩和ケアセンターでは、「患者さんやご家族が、病気を抱えつつもその方らしく過ごすことができるようにサポートすること」を目的として診療を行っており、医療ソーシャルワーカーは、心理社会的な側面からのサポートで皆さまのお手伝いができると考えています。
医療ソーシャルワーカーは、社会福祉士、精神保健福祉士などの有資格者が「社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務」を行っています。病気になったことで、様々な不安や困りことが生じることがあります。仕事のこと、学業のこと、育児のこと、生活全般のこと、介護のこと、お金の心配など、困りごとや悩みごとは、その方の生活により様々です。それらを一緒に考え解決できるように、相談支援しています。
がん患者さん・ご家族の相談窓口である「がん相談支援センター」では、「個別のご相談」に加え、「患者サロン」を行っています。がん患者さんやご家族を対象に、学び、語り合い、ふと立ち止まって考える場として、1〜2ヶ月に1回開催しています。患者サロンでは、毎回テーマを設け(心のケア、就労のこと、副作用への対応、経済面で使える制度、がんに負けない身体作りなど)、当院スタッフからの「情報提供(勉強会)」と、参加者が自由に語り合う「交流会(おしゃべりタイム)」があります。体験や悩み等を語り合うことで、不安の解消や安心感、療養生活の工夫に繋がればと考えています。ご興味のある方は是非、一度、お越しください(詳細は下記のホームページをご覧ください)
慶應義塾大学病院がん相談支援センター http://www.hosp.keio.ac.jp/toi/mayoi/soudan.html
病気を抱えつつもその方らしく生活できるようチームの一員として、少しでもお役に立ちたいと考えています。よろしくお願いします。