緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2015年

2015/02/16
緩和ケア便り 2月号

精神神経科学教室
島澤 明子

臨床精神医学を専門にしております。2014年10月から12月までの3ヶ月間、緩和ケアチームで研修させて頂きました。

この3ヶ月間で多くのことを学ばせて頂きました。詳細については個人情報に触れてしまう事柄が多いので省略させて頂きますが、精神科診療の中でよく使われる薬剤が、緩和チームでは別の作用を目的として使われていたり、用量も大きく異なっていたりと、薬剤ひとつとっても、非常に興味深く勉強させて頂きました。そして最も勉強させて頂いたのは、緩和の先生方の患者様との接し方でした。患者様がなかなか表現しづらい思いや希望を穏やかに引き出して、闘病生活の身体的精神的苦痛を可能な限り減らすためのお手伝いをしている時、患者様と緩和の先生方との間にはいつも温かい時間が流れていました。私は医師として働き始めてから数年が経ったところなのですが、若手ではあるが新米ともいえないようなこのような時期に、患者様と接するうえで大切なことを学び直すことができたことは本当に貴重な経験でした。

緩和ケアチームで学ばせて頂いたことを、今後の診療の中で患者様に還元していけるように、これからも研鑽を積んで参りたいと思います。最後になりましたが、緩和ケアチームは少数精鋭のため多忙を極めているのですが、先生方をはじめとするスタッフの皆様にはお忙しい中いつも非常に親切に教えて頂きました。本当にどうもありがとうございました。

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