- 2012/12/05
- 緩和ケアチーム便り
永山 愛子
(一般・消化器外科 がんプロフェッショナル養成コース)
紅葉の美しい季節となりました。日一日と寒さを感じるようになり、冬の足音がすぐそこに聞こえてきています。
2ヶ月間の研修を終え、緩和ケアチームのメンバーの方々、患者様との出会いのおかげで、本当に充実した日々を過ごせたように思います。
日頃、患者様の診療に携わって感じるのは、コミュニケーションの大切さです。患者様がどんなことに思いを向けているのか、何をつらく感じているのか、何が生きがいなのかといったことを理解することは、治療を方向性づける上でも重要なことであると思っています。
この緩和ケアチームの研修で学んだことは、3つありました。体のつらさを可能な限り和らげること、気持ちのつらさを理解し、一緒にその解決策を考えること、そしてご本人やご家族の納得した療養の場を準備することでした。どれも文章にすると簡単ですが、一人一人の患者様によって症状や問題点は千差万別ですので、毎回頭をひねって悩みながら診療を行っていました。
この研修で培った経験はこれからの診療に役立つ、私にとっては宝のようなものだと思っています。また、緩和ケアチームの皆様の、診療に傾ける情熱やエネルギーはとても励みになりました。最後になりましたが、今回の研修でお世話になりました皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。