- 2010/07/01
- 緩和ケアチーム便り
興津太郎
(がんプロフェッショナル リハビリ専門医養成コース:博士課程2年)
本格的な梅雨の季節に入り、緩和ケア資料室と病院のわずかな距離にカサを持ってゆくか、持たずに走るか考えます。新棟と渡り廊下で連絡される新病棟が建つまで、この雨の日の悩みは続きそうです。
さて、緩和ケアチームの研修も気がつけばあっという間の2ヶ月でした。
このチームに加わり仕事をして感じたことは、何と言ってもメンバーの層の厚さと業務内容の濃密さです。
チーム医療の多くは人的制約と時間的制約のため、寄せ集めのメンバーが片手間的に活動する場合が大半ですが、慶應緩和ケアチームには専任のスタッフが数多くおり、毎日活動しています。
そして主治医科を強力にサポートし、時にリードする体制を実現しています。
では、慶應病院のがん患者さんはそのメリットを十分に受けているでしょうか。がん患者さんのからだの痛みと心の痛みに寄り添うには、がんの根治治療から緩和治療への切れ目をなくすことが必要です。
それには、もっともっと早いタイミングで、がん患者さんが緩和医療に接しなければならないという思いを強くしました。
7月からは他部署での研修に移ります。
微力ではありますがその発展のお役に立てればと考えています。