緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2010年

2010/08/01
緩和ケアチーム便り

園部 聡

社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院緩和腫瘍科部長
がんプロフェッショナル養成プランインテンシブコース修了者

平成22年5月より福岡県久留米市にある地域がん診療連携拠点病院である聖マリア病院(1354床)に緩和腫瘍科という診療科を立ち上げました。幅広い緩和ケアを行いたいという考えで緩和腫瘍科という名称にしました。緩和腫瘍科では、標準治療(手術・化学療法・放射線治療)で根治できなかったがん患者さんが対象で、がんの疼痛緩和、症状緩和はもちろんのこと、がんの治療に有効と思われる漢方、栄養療法、将来的には免疫療法も取り入れていきたいと思っています。慶応大学の緩和ケアチームには聖マリア病院に赴任する直前の平成22年4月までお世話になりました。

慶応大学の緩和ケアチームの印象は、雰囲気が非常によい、一人一人のチームの方々の緩和ケアに関する知識が豊富、関わっているチームのメンバー同士の連絡がうまくいっているなどが挙げられます。緩和ケアチームの回診では、いろいろな先生につかせて頂き、細かいことまで親切に御教授頂いて大変感謝しております。また、緩和ケアに関する講義では、慶応大学の橋口先生・白波瀬先生、元国立がんセンター東病院(現岡山大学)の内富先生、帝京大学の有賀先生、駒込病院の田中桂子先生という日本の緩和医療を代表する先生方に少人数で教わり、大変勉強になりました。今年の緩和医療学会では慶応大学の緩和ケアチームの方々の発表を見させて頂きました。学会活動も積極的にされており、嬉しく感じました。来年の緩和医療学会には聖マリア病院からも演題を出したいと思っています。

久留米市の緩和医療は、東京に比べて残念ながら、大分遅れをとっています。現在、私はがん拠点病院として地域の緩和医療の要となれるよう、院内においては、環境整備および教育を行っています。また、院外においては久留米市で、がん難民を一人でも失くすよう、近隣の病院および在宅の先生と協力して緩和ケアのネットワークを作るよう働きかけています。

また、途中経過を報告したいと思います。

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