緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2009年

2009/10/01
緩和ケアチーム便り

須山郁子

秋風のさわやかな季節となりました。皆様には昨年の猛暑とは違い、少しは過ごしやすい夏となりましたでしょうか?

もともと冷房が苦手な私はかなり暑くないと冷房を使わないため(友人には変人扱いされています)、今年は自宅では1度もエアコンをつけることなく終わりましたが、職場ではよく効いた冷房にカーディガンとひざ掛けが離せない日々でした。暑さひとつをとっても人によって感じ方は様々で、快適さには違いがあるのだなあとあらためて感じました。

さて、私たち緩和ケアチームはといいますと、活動開始から1年10ヶ月を経て院内での認知度もだいぶ上がり、病棟からの依頼件数も増えてきています。もともとのマンパワーの不足に加えチームメンバーが交代で夏休みをとっていたこともあり、この1-2ヶ月は特に大忙しでした。

多くの患者さんとお会いするなかで感じますのは、やはり患者さんお一人ひとり抱えていらっしゃる苦しみや何を一番大切に考えるかは人それぞれで、一人として同じではないということです。チームメンバーは患者さんのお気持ちに添いながら毎回試行錯誤を重ね、患者さんをどうすれば援助することができるのか多くのことを考えさせられる毎日です。本当に患者さんお一人ひとりからチームメンバーのほうが新たな学びを得させていただいているように思います。一つ一つの経験を大切に緩和ケアチーム全体がさらに成長し、患者さんや御家族によりよいケアを提供できるようになりたいと願っております。

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