- 2009/05/01
- 緩和ケアチーム便り
木村理恵子
今回は、趣味の話をしたいと思います。仕事には、いえ仕事だけでなく「生きていくこと」にはストレスがつきものです。また、ストレスがあるからこそリラックスできる時間が楽しいと言えるかと思います。そこで趣味が登場します。私の趣味は読書とDVD鑑賞です。ゲームもちょっとしますが。。。
特に読書は子供の頃から大好きで小学校の時も図書委員をしていました。
皆さんは何係でしたか? 私の読書は、作者の意図を考えたりや、まじめに読むというよりは、現実と違う世界を仮想体験するために本を読んでいます。
いやなことがあったりしたら、ロマンス小説やSFで夢の世界へひとっとびです。ドラゴンが出てくるファンタジーでもOKです。ミステリーも手に汗握る場面展開で現実を忘れさせてくれます。
今、読んでいる本は、「鴨川ホルモー」、読みながら大笑いです。
痛みのケアを考える時にも英語でDistraction 日本語だと「意識をそらす」はとても大切なケアだと言われています。
患者さん以外の人からみると、「さっきまで痛い、痛いと言っていたのに、もうTVを見てるじゃない、本当に痛いのかしら?」など他の人から誤解を受けてしまうことがあります。
でも患者さん自身からも痛みがある時でも「昼間何かに集中しているとか、気がまぎれることがあると痛みを忘れられるのに夜になると急にすごく痛くなる」と表現されることがあります。
痛みを抱えている人も痛みがあるからといって、何も24時間痛みのことだけを考える必要はありません。
痛みや病気以外の何かに集中する、自分にとって心地よいこと、リラックスできることを増やすことによって痛みから意識をそらすことも自分自身できる大事なケアのひとつであることを覚えておいてください。もちろん、痛み止めも忘れずに使ってくださいね。