緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2024年

2024/7/11
緩和ケア便り 7月号

慶應義塾大学医学部 内科学教室(消化器)
堀江 沙良

今回、がんプロフェッショナル養成コースの一環で、1か月間緩和ケアチームで研修させていただきました。普段は消化器内科の診療に従事していますが、今回のローテーションを通じて、様々な科の患者さんと接しながら緩和ケアについて学ぶ貴重な機会を得ました。また、外来診療の見学も行い、外来診療のアプローチや考え方についても理解を深めることができました。

緩和ケアチームの先生方が薬剤選択や薬剤量、投与経路の決定をどのように行っているのかを実際に学ぶことができました。また患者さんへの介入後もどの点に注意しながら用量調整や治療方針を決めているか、そのプロセスを学ぶことができました。患者さんに寄り添って訴えを聴き、痛みの程度のみならず、疼痛の性状や出現するタイミング、痛み以外にも不眠や消化器症状などの困っている症状を理解することが重要であると実感しました。

また、緩和ケアチームは医師だけでなく、看護師や薬剤師、他のスタッフの方々と協力して回診を行い、チーム全体で今後の治療方針を考えている様子を目の当たりにしました。多角的な視点からのインプットがあることで、より包括的で質の高い診療が実現していると実感しました。

今回の研修でご指導いただいた医師、看護師、薬剤師の皆様に心から感謝申し上げます。この1か月の経験を通じて、緩和ケアの重要性とその実践方法について深く理解することができました。今後もこの経験を生かして、患者さんに対して最善の医療を提供していきたいと考えています。

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