緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2022年

2022/02/08
緩和ケア便り 2022年新春号

慶應義塾大学病院 一般・消化器外科
上村 翔

2022年1月の1ヶ月間、緩和ケアチームに加わらせていただいた、一般・消化器外科の上村翔です。がんプロフェッショナル養成コースのプログラムの一環で、緩和ケアについて集中的に学ぶ機会をいただきました。

外科医として、がん患者さんの診療に携わらせていただく機会が多いものの、これまで緩和ケアについてしっかりと勉強するチャンスがありませんでした。今回、緩和ケアチームに参加させていただき、専門的な緩和ケアの考え方やアセスメントの方法、薬剤の使い方など勉強させていただきました。また、医師としての基本である患者さんとの対話や信頼関係の構築がいかに重要であるかも、改めて学ばせていただきました。

本来、緩和ケアの基本的なスキルは全ての医療者が身につけているべきものであり、緩和ケアはがんと診断されたその日から提供されるべき医療であると思います。早期から痛みや身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に積極的に対処すべきであるものの、その認識に乏しい臨床医が私を含めて多いのではないかと思いました。今回緩和ケアを勉強させていただき、臨床医の立場から少しでも緩和ケアの考えをまわりに浸透させていきたいと強く感じました。

最後になりましたが、お忙しい中を丁寧にご指導くださった緩和ケアチームの皆様に御礼申し上げます。

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