- 2019/2/13
- 緩和ケア便り 2月号
一般・消化器外科 がんプロフェッショナル養成コース 青山 純也
12月・1月の2か月間、緩和ケアチームに加わらせていただきました、一般・消化器外科の青山純也です。がんプロフェッショナル養成コースの一環として、緩和ケアについて集中して学ぶ、大変貴重な機会をいただきました。
緩和ケアの基本的なスキルはすべての医療者が身につけているべきものです。緩和ケアチームは専任のスタッフかつ多職種が集まることで、単一の職種ではカバーできない細かなところまでサポートしていくチームです。緩和ケアチームに参加させていただき、専門的な緩和ケアの考え方、特にアセスメントの方法や薬剤の使い方を勉強させていただきました。
私は外科医として、がん患者に携わらせていただく機会が多くあります。手術ができないご病状の患者さんのさまざまな苦痛はもちろん、これから手術を受けられる患者さんの手術に対する不安や、術後の痛み、吐き気等の症状も取り除いてあげる必要があります。外科医の視点と今回学んだ緩和ケアチームの視点を組み合わせることで、今後より患者さんに安心していただける医療を提供することができればと思っております。
また、今回、ホスピスと訪問診療でも患者さんとお会いする機会をいただきました。患者さんお一人おひとりにあった最期の迎え方があると思います。しかし、残念ながらそれらをすべてよく知ってから選択できることはあまり多くありません。そのため、ある程度医療者側から提案させていただくことも必要かと思います。今回、色々な環境で過ごす患者さんの表情から感じたことを、これからの診療に生かしていければと思います。
最後に、この場をお借りして、関わらせていただいたすべての患者さん、ご指導くださった緩和ケアチームの皆様、関連施設のスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。