緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2015年

2015/10/06
緩和ケア便り 10月号

精神神経科
野村 信行

2015年7月から10月まで3ヶ月の間、緩和ケアでの研修をさせていただきました。

専門のわかれた複数の医師、看護師、薬剤師、心理士の緩和ケアチームで一緒に活動させていただき、普段と違う中で不慣れな部分もありましたが、得るものが非常に多い日々を過ごすことができました。

がん患者さんの闘病に伴う苦悩は身体の問題だけに留まらず、死生観の問題や、仕事や家族の中での役割など闘病の中で変化して行く社会的な問題など多岐に渡ります。患者さんそれぞれ違う悩みや苦しみを持っており、柔軟な対応が必要です。3ヶ月の研修の中で様々な専門の視点を共有させてもらうことで、自分だけでは見えていなかった問題に気づくことができ、その対処法を学ばせていただく事ができました。まだまだ、未熟で実践できないことも多いですが、研修で視野が広がったのは確かで、以前よりもより広く深く患者さんの悩みに接することができるようになれたと思います。

11月からはまた精神科病院での勤務となりますが、3ヶ月の研修で学んだことを糧に、更に良い医療が行えるように頑張りたいと思います。

研修中至らない所も多く、チームのみなさんにはご迷惑おかけしたかと思いますが、いつも暖かくご指導してくださり本当にありがとうございました。

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