- 2015/06/22
- 緩和ケア便り 6月号
デンマーク / コペンハーゲン(2015年5月8日〜5月10日)で開催された
EAPC2015 欧州緩和ケア学会国際会議に参加された
当センター長 橋口さおり先生に海外出張にについてうかがいました。
Q1. 今回橋口先生が発表された内容についてお聞かせください。
橋口:「Problems with Palliative Care Systems for Advanced Cancer Patients in Large Metropolitan Areas」ということで、大都市圏での地域連携について、当院緩和ケアチームで関わった患者さんのPSと療養先の関係などをみてみました。
ヨーロッパは多くの国が集まっており、それぞれの国で工夫されています。
もちろん、日本の現状には必ずしもあてはまるわけではなく、逆に日本のほうがすぐれているところも多いわけですが、それぞれの国で努力しているところが興味深いです。
Q2. 2年に一度の国際会議と言われていますが、規模はどのくらいで、開催のテーマは何でしょうか?
橋口:規模としては、参加者数など詳しいことはわからないのですが、中規模の学会くらいです。日本緩和医療学会学術集会のほうがはるかに大規模です。
でも、一昨年のプラハに比べて、参加者は多いように思いました。
全体として、がん医療よりは非がんのセッションが多く、当院でも取り組み始めたところでしたので、とても参考になりました。
Q3. 参加されて海外の印象はいかがですか?
橋口:デンマークは緩和ケアについての関心も高い国です。
半日ほど観光をしたのですが、お土産屋さんで「緩和ケアの学会に来た」というと、
自国がどれだけすぐれているかを語ってくれました。
税金は高いですが、教育と医療は無料なので、納得しているそうです。
Q4. 忙しいスケジュールの中、デンマーク(コペンハーゲン)は何処か観光されましたか?
橋口:ひどい天気の中での観光でした。
人魚姫像にたどり着くまでに、たいへんな雨降りで、協会で2回足止めされました。
それにしても、寒かったです。
Q5. ご回答ありがとうございます。最後に一言お願いします。
橋口:次回は2年後にマドリードで開催されますが、ぜひ演題を出して参加したいですね。