緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2013年

2013/10/3
緩和ケアチーム便り

一般・消化器外科
石井 政嗣

今回は大学院のがんプロフェッショナルの一環で2か月間、緩和ケアチームで研修させていただきました。ありがとうございました。

今回の研修を通して2つ発見がありました。
外科医として今まで診療にあたってきた際に緩和ケアは当科だけでも十分にできていると思っておりました。しかし、今回2か月間という短い期間ですが、緩和ケアチームの先生方と様々ながんの患者さんの診療にあたることで、それが誤解だとわかりました。 緩和ケアチームの先生方の傾聴する姿勢を見て、またそれにより本音をおっしゃられる患者さんをみて、自分の今までの診療の未熟さを痛感いたしました。医師になって、雑務に追われるうちに忘れかけていた患者さんの訴えに耳を傾けるという医師としての大事な姿勢を思い出された気がします。

また、緩和ケアチームの先生方はどの病棟でも看護師との信頼関係が構築されていました。ケアという点で看護師からの情報や意見を収集し、それを生かして診療にあたられていました。これは簡単なようで大学病院という大規模な病院で行うのはとても難しいことだと思います。また、積極的にカンファレンスや意思統一を試みようとされており、チーム医療としての模範をみた気がしました。自分の今後の診療に生かしていきたいです。 自分が今まで思っていたよりも、外科医が患者さんにできることは限られており、今回、緩和ケアチームの先生方の診療を実際に目の当たりにし、チーム医療の必要性を実感しました。

今後、今回の経験を生かせるようにしていきたいと思います。2か月間ご指導いただき、本当にありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。

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