緩和ケアチーム便り

緩和ケアチーム便り

2012年

2012/02/01
緩和ケアチーム便り

佐藤美納子
精神神経科 専修医1年

私が慶應義塾大学病院の緩和ケアチームを知ったのは研修医1年目の研修中に担当した患者さんが、緩和ケアチームに診ていただいていたことがきっかけでした。私は初めて担当する患者さんで関係性が浅いのに比べ、緩和ケアチームの先生はずっと診られているため、多くを語らずとも分かりあえ、また先生たちが訪室されると患者さんやご家族が安心した表情をされることが非常に印象深かったです。

今回3ヶ月という短い期間ではありましたが、緩和ケアチームの一員として診療に携わらせていただけたことは、とても貴重でかつ重厚な時間となりました。死を間近に感じ、残された時間を大切にされている患者さんが、その時間を私との面接に割いてくださり、様々なことを伺いながら時に私が泣いてしまう、といった普段の臨床では遭遇しえない状況に自分自身戸惑うこともありました。そんな時、『話を聞いてもらえて良かった』『ありがとう』という言葉を患者さんの方から掛けていただき、感謝したいのはこっちです!とまた涙してしまうことや、患者さんは話したいことを全て話せたのだろうか、もっと違う形もあったのではないかと自問自答することもありました。

今、一般精神科臨床に戻り外来業務など時間に忙殺されることも多々ありますが、そんな時緩和ケアチームで患者さんと話していた状況がふと思い出される瞬間があります。
時間をしっかり取って患者さんやご家族と向き合って話を聞く、という臨床の原点ともいえる時間は私にたくさんのことを教えてくれ、気付かせてくれました。そんな時間を与えてくださった患者さん・ご家族、そしてチームのみなさんに感謝の気持ちで一杯です。

ありがとうございました。

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