- 2021/06/03
- 緩和ケア便り 6月号
第26回 日本緩和医療学会学術大会
http://jspm2021.umin.jp/
第7回 大会長〜学術大会直前インタビュー〜
大会長 橋口さおり
Q. 新型コロナの影響で何かと大変だったと思いますが、とうとう今月開催となりました。今の心境をおしえてください。
この学術集会については2年半前から準備を進めてきました。途中まではいつもどおりの準備だったのですが、昨年2月にコロナ感染症が拡大し始めてからは大変でした。
コロナウイルスの性質もよくわからず、ワクチンや治療薬についても未確定でしたので、開催形式のことも含め、すべてが手探りとなりました。
机上で考えていてもわからないことだらけだったのですが、幸い慶應にいたお陰で、他の学術団体で主管を務める先生方が複数いてアドバイスをいただけたこと、コロナに関する基礎研究や行政の対応など、早めに知ることができたことから、このような中でもできることがあるのではないかと考えることができるようになりました。
コロナ禍でどの医療機関もたいへんですが、そのような中でも緩和ケアのことを考え続けるのが専門家なのだと思います。
私たちは世界中ががらりと変わるような歴史的転換期に生きています。
このようなときだからこそ、明日の緩和ケアについて考えるきっかけになるような大会にしたいと思います。
Q. 初めてのハイブリッド開催ですが、見どころを教えてください。
《大会プログラムは下記からご覧ください》
http://jspm2021.umin.jp/program/index.html
昨年は完全WEB開催となりましたが、リアルタイムな交流が難しいことを痛感し、なんとか双方向の良さを出せないものかと思い、ハイブリッド形式としました。
この学会では未踏の領域ですので、いろいろたいへんです。当日何がおこるかもわかりませんが、なんとかやり遂げたいと思います。
[LIVE配信]
特別講演、招待講演を中心にLIVE配信としました。当日、現地やWEBを通してリアルタイムに質問していただくことも可能です。
もちろん、後日オンデマンド配信もいたしますので、ライブ感がお届けできればと思います。
学術的なことばかりではなく、宝生宗家による講演や、行政から健康局長の講演などもあります。これからの緩和ケアを考えていくヒントになると幸いに存じます。
また、今年はBest of JSPM 2021と題して、口演の中でも特に優秀な演題を、各分野から2題ずつ選考し、表彰させていただくことにしました。
こちらも、最近の研究の最前線を知ることができる企画と思います。
ぜひご覧ください。
[共催セミナー]
学術集会に協賛いただけた企業によるセミナーです。企業のコードにより、LIVE配信のみのものもありますので、お聞き逃しなく。
Q.開催も近いので、大会のアピールをお願いします。
コロナ禍で常とは異なる業務でたいへんな毎日をお過ごしのことと思います。
今回の学術集会は、そのような中でも、緩和ケアの現状を見て、これからの緩和ケアを考えるきっかけになるようなプログラムになっています。
6月18日・19日の2日間以降も期間限定でオンデマンド配信されます。
ぜひご参加ください。
■ 日本緩和医療学会学術大会公式ホームページ http://jspm2021.umin.jp/