第10回 城西緩和ケア講演会を開催しました。
第10回 城西緩和ケア講演会〜明日から役立つ緩和医療!!〜
第10回城西緩和ケア講演会が10月31日(木)午後6時45分より新宿住友スカイルームで開催されました。
上島先生
蔵本先生
まず、最初にもしバナゲームについての説明して頂きました。蔵本先生が作成されたもしバナゲームとは「もしものための話し合い」の造語であり、大事なものリストを作成するためではなく、重要な事やその理由についての話し合いを促進することを目的として作られたものとのことでした。このゲームでは「もし今、余命半年と言われた時に、何を大事にして過ごしていくか」について考えてカードを選択して話し合うことで、自分の価値観の確認に加え、他人の価値観にふれるという貴重な体験が出来るとのことでした。自分はまだ、ゲームをした経験がないのですが、お話を伺っているうちにすごく興味が湧き、是非やってみたいと思いました。
次に「人生会議」についてお話しして頂きました。人生会議を行う時期については、早すぎても遅すぎてもダメであり、個人によって取り組む姿勢が違っており、医療者としての望ましい姿勢は「積極的待機」とのアドバイスも頂きました。2019年6月に日本老年学会より「ACP推進に関する提言」が発表され、当院の医療安全管理部内でも「患者の意向を尊重した意思決定(支援)のための手引き〜アドバンス・ケア・プランニングのガイド〜」の作成を行っているため、大変勉強になりました。
今回、二人の先生方のお話しを伺い、フェンタニルの使い方や、「人生会議」を通して患者さんとの向き合い方について再考する大変充実した時間を過ごすことができました。
慶應義塾大学病院 医療安全管理部 嶋亮太
左から金子先生、蔵本先生、上島先生、橋口先生