第5回「新宿区在宅緩和ケア事例検討会」を開催しました。
日時 2019年2月20日(水) 19時半〜20時半
場所 慶應義塾大学病院 3号館南棟1階ラウンジ
- テーマ:
- がんの標準治療終了後に代替療法を強く希望した患者・家族に対して、病院と地域が連携しながら対応した事例
- 慶應義塾大学病院から片岡史夫医師(産婦人科)、田中康代看護師(緩和ケアセンター)、新宿ヒロクリニックから兼村俊範医師、生天目裕子看護師(訪問看護ステーション)が登壇し、ある患者様の経過に沿って各自の関わり(治療内容やご本人・ご家族の反応など)について報告。
- これをもとに会場からは、臨床場面で対応に苦慮した経験の報告や、代替療法中の患者さんの施設による受け入れ状況など最近の傾向について質問がありました。今回提示された症例では、症状の変化に合わせて入退院を繰り返しており、原病、イレウス、胸水貯留などの評価・治療を大学病院で、在宅医療、自宅療養のサポート、病院では語られなかった患者さん・家族の思いの聞き取り(代替療法についての希望など)を訪問診療、訪問看護が担っていました。この一例を通して、各医療機関の特性を生かす連携の可能性が示されました。
会場の様子 - 今後は治療選択肢の増加とともに病気の経過や患者さんのニーズもさらに多様になると考えられ、医療機関どうしで更なる連携が必要なことを共有し閉会となりました。
- 参加者58名(医師13名、看護師34名、薬剤師4名、その他7名)