活動報告

第2回Supportive Care Conferenceを開催しました。

日時:2017年2月15日(水) 18時半〜20時半
場所:慶應義塾大学病院 2号館11階 大会議室

1「オピオイド鎮痛薬のタイトレーションーオキシコドン注射製剤の活用ー」

座長:慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター
専任薬剤師 金子 健 先生
演者:慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター
   瀧野 陽子 先生

痛みとオピオイド鎮痛薬について、医療者と患者様が共に理解し、目標を共有して調整(タイトレーション)・アセスメントを繰り返すこと、薬剤を使い分けることが重要なこと、についてお話され大変興味深い内容でした。

2「がん診療:心に残った患者」

座長:慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター
センター長 橋口 さおり 先生
演者:慶應義塾大学病院 腫瘍センター
   浜本 康夫 先生

研修医のハンドブックのコラムに書かれた内容が印象的でタイトルを決定され、ケースレポート風にいくつかの具体例を紹介されました。難しい症例になればなるほど細部に渡り迷うことが増えるそうですが、患者・家族と目標を共有することをいつも心掛けて、方針を決定していくというお言葉にとても感慨をうけました。

3「知ってほしい痛みの話-早期からの痛みの治療の重要性とオピオイドそしてCIPN-」

座長:慶應義塾大学医学部
外科学教授 北川 雄光 先生
演者:京都府立医科大学医学部 疼痛・緩和医療学教室
   教授 細川 豊史 先生

痛みからがんが見つかることは多く、痛みの治療は重要ですが、それはスタートラインであり、そこから医療者間の連携をもって総合的に診断しマネージメントしていくことが必要である。緩和ケアが普及され始めた当初の「がんと診断された時から緩和ケア」というのは、緩和医療の専門的な知識が必要とされていましたが、現在の「がんと診断された時から緩和ケア」として求められているのは、すべての医療者が基本的な緩和ケアを提供することであり、さらにマネージメントが必要になった時に専門的緩和ケアを提供できる連携が大切であるとのお話でした。がんの痛み・がんとは関係のない痛み、そして非がんの総合診断などのマネージメントについて、ユーモアを交えての内容で、参加者の方も終始聞き入っていたご講演でした。


満員の会場


(左より、北川先生、浜本先生、細川先生、武田先生、橋口先生、瀧野先生、金子先生)

ページの先頭へ